
札幌市における就業・生活支援センターと就労移行支援について②
2023.08.17

引き続き、札幌市における就業・生活支援センター(通称:なかぽつ)と障害者雇用と就業の継続にむけた就労移行支援の役割などについてお話をしていきます。
今回まずは就労移行支援について簡単におさらいしていきます。
前回の記事をご覧になっていない方は下記を参照↓↓
>>札幌市における就業・生活支援センターと就労移行支援について①
2022年度 札幌市での就労移行支援の状況を知りたい方は下記を参照↓↓

【就労移行支援について】
札幌市には73ヶ所あります。
障がい者総合支援法に位置づけられている障がいのある方の、一般企業へ就労するためのサポートを行うサービスになります。
最大で利用期間は2年となっており日々、通所しPC訓練や作業訓練、座学を中心としたプログラムを通じ「得意」「不得意」や、ご自身の「傾向」「強み」などを理解し、支援員と相談しながら一般就労へ向けた準備をしていきます。 就職が決まった後も一定期間は、安心して仕事の継続ができるように定期的な面談や企業訪問といったサポート(定着支援)も義務付けられています。
【就労移行支援はどんな人が利用?】
健康管理や対人、職業スキルや就労へむけて、例えば「自信を取り戻したい」「もう少し訓練して就職したい」「自分にあった仕事に就きたい」「自分のことをもう少し知りたい」といった希望を持った方が利用し、日々の訓練を通じて一般就労を目指していくサービスです。

【就労移行支援はどんな訓練内容?】
各事業所により内容は様々ですが、PC関連に特化している所や軽作業に特化しているなどの特徴を持った事業所もあります。
アクセスジョブ札幌北24条センターでは・・・
□PC関連
・MOSの資格取得(参考書や動画での勉強) ・名刺のデータ入力
・札幌市の企業一覧の入力作業 ・タイピング
・イラストレーター ・納品書の作成
・テキストのスキャン ・捺印やカット作業
・医療機関のリスト作成 ・封入作業
・各種、資格取得プログラム ・データ集計作業
など他にも多岐にわたりありますが職員が行う実務的な作業をして訓練し、それ以外では資格取得に向けて訓練をされる方もいます。
□作業関連
・ピッキング ・梱包 ・装飾
・発送準備 ・雑紙の仕分け ・備品の在庫確認
・訓練の在庫の棚卸 ・事業所内の清掃 ・消耗品の仕分け
など時により作業が追加されますが、体を動かしながら訓練をしています。
□座学プログラム
・就職に必要なビジネスマナー全般 ・応募書類作成のプログラム
・ストレス対処全般 ・気持ちの切り換えについて
・認知について ・利用開始から継続までの流れ
・面接練習や入退室 ・自己分析と自身の傾向の理解
・実際の就職者事例 ・対人練習(SST)
・障がい者雇用制度について ・ワーキングメモリについて
・電話応対とメモ ・グループワーク
など就職に必要なプログラムでロールプレイやストレス対処法、自己分析など多岐にわたり毎月内容を変更し実施しています。
色々なプログラムや訓練、面談などを通じて、その方が自分に自信を持ち安心して就職できることをサポートしています。
就職がゴールではなく就労の長期継続ができる事、ご自身のやりたい事が出来ている事がゴールとして目指しながら、一緒に悩んで考えサポートしていきます。
【就業・生活支援センターと就労移行支援について】
前回、札幌市には就業・生活支援センター(なかぽつ)が5か所あるという記事を記載しました。
地域の福祉サービスや就業・生活支援センター(なかぽつ)と就労移行支援は連携もすることがあります。その方の就労生活と就労の継続を支えることを目的としています。
就労・生活支援センター(なかぽつ)を利用している方で就労移行支援も利用している方は就職面では就労移行支援が、生活面などでは就業・生活支援センター(なかぽつ)がサポートしながら進める事も多く、その方の就労生活とあるので就労移行支援がちゃんと就職面でのサポートしていかなければなりません。就労移行支援はしっかりとその方にあった支援やサポートして就労へ近づけていく事が札幌市の就業・生活支援センター(なかぽつ)からは求められています。
就労移行支援と就業・生活支援センター(なかぽつ)と役割分担をしながらその方をチームで支えていくように連携や共有、会議なども実施することもあります。
就労移行支援アクセスジョブ札幌北24条センターではその方にあった支援やその方のペースで就職へ向けていきますし、必要があれば就業・生活支援センター(なかぽつ)や地域とも連携します。
一緒に考え、あなたの「働きたい」を応援していきます。
見学は随時、受付しておりますのでお気軽にお問合せください。