
ストレスコントロール「あなたの鈍感力はどのくらい? ~あえて気がつかないことで、ストレスから心を守りましょう」
2023.09.08

◆鈍感のイメージ
あなたは、[鈍感力(どんかんりょく)]という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
この鈍感力の中にある[鈍感]という言葉から連想するイメージを言葉にしてみましょう。
きっと、感覚がにぶい。反応がにぶい、動きがにぶいなどがあがってくると思います。
さらに[鈍感な人]だと、その場の空気を読めずに、気が利かないとか、無神経なことを言ってしまって、周りの人を傷つけてしまう人を考えてしまいがちです。
「じゃあ、鈍感力って高くないほうがいいんですね」なんて言葉が聞こえてきそうです。

◆鈍感力って?
私が、[鈍感力]という言葉を目にする、耳にするようになったのは、『失楽園』で有名な作家の渡辺淳一さんが今から10数年ほど前に出版された『鈍感力』というエッセイでした。
一般的にコミュニケーション力、持久力、腕力、握力にしても、[○○力]って言ったら、高い方がよいと思われているものがほとんどです。当時の私は、正直、どういうこと?と衝撃を受けたものです。
[鈍感力]とは、「自分がストレスを感じること」を「あえて気にしないでいる」、「意識しないようにする」スキルです。現代風にいうと「スルースキル」でしょうか。2007年にユーキャン新語・流行語大賞のベストテンに入賞したほど、注目されました。
◆ストレス社会
私たちの生活している社会は、ストレス社会と言われています。
「前にも言ったよね?」
「何回同じこと言わせるんだ」
「やる気ある?」
「まだやっているの? 私ならもう終わっているけど」
のような周囲の人から言われること(外的要因)
「あの人はできるのに、私はどうしてできないんだろう?」
「真面目にやっているのに、評価されない」
「後回しにされた!」
のように自分で心の中で思うこと(内的要因)
など、ビジネスの場面でもプライベートな場面でも、さまざまなストレスを感じることがあるでしょう。このストレスを溜まっていくと自律神経のバランスが崩れて、心身の健康に大きな影響を及ぼすことになってしまいます。

◆こんな時に…
例えば、先輩から「どうしてできないの?」と言われたら。
ここで、「あぁ、怒られちゃった、私どんくさいからなぁ、どうしてできないんだろう」なんて、思ってしまうと、モヤモヤしてしまい、負のオーラを出し、ストレスの渦へと巻きこまれ、考え過ぎて夜眠れない、食欲がなくなり、どんどん体調も悪くなり、心も病んでいってしまうかもしれません。
かといって、「そう思うなら、自分でやったらいかがですか」というのも、今後の関係性を考えると良い対応とはいえません。一瞬すっきりすると思いますが悪化してしまうケースのほうが多いでしょう。
そこで、[鈍感力]です。感性のアンテナをぐっと絞って、傷つかないふり、気にしないふりをしましょう。「もう一度やってみます」と答え、「先輩、機嫌悪そうだな」と心の中で思って、そのままスルーしてしましょう。
◆ストレスから心を守る
周囲の環境はコントロールできません。しかし、自分のこころの持っていき方は、練習次第でコントロールできます。ストレスとうまく付き合っていくことは、健康な生活を手に入れて、良い職業生活をおくるためにはかかせません。
[鈍感力]を身につけて、ストレスをうまくマネジメントしていきましょう。

アクセスジョブでは、ストレスコントロール・ストレスマネジメントとして、自分のストレスのタイプについて知り、自分も相手も大切にするコミュニケーション
(アサーティブな自己表現)、怒りの感情との上手な付き合い方
(アンガーマネジメント)、リフレーミングカードを使ったリフレーミング、固まった考え方を柔軟にする(認知行動療法)、自分で気づくセルフモニタリングのやり方などをマンツーマンで一緒に考えていくことが出来ます。
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