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【川崎】川崎における障がい者支援~日中活動系サービスについて後編~

2024.01.05

川崎市では、障がい者の方々が社会参加するための足掛かりとして、日中活動をしながら社会参加を目指すための様々なサービスが存在しています。

前回は、そのサービスの中でも生活介護と自立訓練についてお伝えしましたが、今回は後編と題して「就労移行支援・就労継続支援」について紹介します。

 

また、生活介護・自立訓練について詳しく知りたい方は、前回の記事をご覧ください。

 

 

では、これより就労移行支援について紹介します。

 

 

 

就労移行支援について

 

就労移行支援は、障がいを抱える方が雇用に向けてスキルや能力を向上させ、利用者が就職するためのサポートや、長く働き続けるためのプログラム提供を行うサービスの総称です。

 

ここからは就労移行支援で行う内容について簡単に紹介します

 

 

  • 職業訓練

職業訓練は、様々な職業や業界に関連する具体的なスキルや技能を身に付けることを目標にしてサポートが行われます。

一般的には、コンピュータスキルや軽作業、職種によっては接客スキルなど、自身の希望する業界職種に応じて、様々なトレーニングが為されます。

このトレ―ニングについては、座学から実践的な物など幅広くあり、事業所内で本物の会社を模して行う模擬就労や、実際に会社に行って業務を体験する企業実習などが含まれます。

 

 

  • 職場適応の訓練

ある程度職業訓練を通して職業準備性(健康管理や日常生活の管理等)が高まってきたら、会社で長く働き続けるための、職場適応の訓練が行われます。

職場適応の訓練では、会社内で周りにいる同僚や上司等の関係を良好にするためのコミュニケーションプログラムや、自身の苦手な業務や得意の業務を把握し、会社に対してどのようなサポートを受けるかを決めていく合理的配慮など、自己理解と他者との関係について考えていく時間になります。

 

 

  • 就職活動サポート

就労移行支援では、基本的に利用者が自発的に就職活動をおくることが前提となるものの、職場の紹介や実習先の提案等、いわゆる労働市場への紹介を行うことがあります。

他にも、応募に際して必要な応募書類の添削や、面接練習など、就職活動において必要な手続き等のサポートが行われます。

 

 

  • 長期的なサポート

就職が決まった後も、就職してから6ヶ月までは、会社と利用者様の間にたってサポートを行います。

このサポートは、実際に支援員が会社に伺い、利用者が会社に話したいけれど話づらいことを代弁したり、利用者と会社で困っていることについてヒアリングを行い、解決に向けてのサポートを行ったりと、個々人の状況に応じて柔軟な対応が可能です。

 

 

このように、就労移行支援は働くためのサポートを行うのですが、この訓練はずっとできるわけではありません。

就労移行支援の利用期間は原則2年と決まっており、それまでの間に就職先を見つけ長く勤めることを目標に行っています。

 

さて、先ほど長期的なサポートの中で「就職してから6ヶ月まではサポートを行う」ということをお伝えしましたが、その後となる6ヶ月後のサポートについても、別の機関が行っております。

ここから先は、就職してから6ヶ月後のサポートとなる、就労定着支援についてお伝えします。

 

 

 

就労継続支援について

 

就労継続支援は、障がいを持つ方が就職後に一定のサポートを受けながら長く働くことを目指すための支援サービスです。

入社した後には、新しい環境で働くことでかかるストレスや、周りの人との人間関係など、多くの方が悩んでいます。

そのため、就労継続支援では働いた後に長く働き続けるため、時に悩みを相談する相手として、時には職場の人に言いたくても言えないことの代弁者として等、就労継続支援は様々な方法でサポートが行われます。

ここから先は、具体的なサポート内容について観ていきます。

 

 

  • 職場での支援者との連携

就労継続支援は、就職者だけと関わるのではなく、職場のサポート者(例:ジョブコーチ)等とも連携を行っていきます。

サポート者からの適切な指導やフィードバックが就職者へと提供されますが、その中で生じる就職者の課題に対し、課題解決や成果の向上に向けて協力が行われています。

 

 

  • 障がいへの理解促進

就職者が働く訓練をするのみならず、職場で働いている周りの社員に対して障がいへの理解を促進するため、社員に対する教育や職場でのワークショップが行われることがあります。

こうした取り組みを通じて、自身だけではどうにもならない環境などに対して、適切に対処していくことが出来ます。

 

 

  • 職場に対する適応支援

慣れない環境で働くことは、簡単なことではありません。

実際に働く職場の状況や、自身の仕事に合わせて様々な対処や調整が行われます。

この調整内容には、労働時間を減らす調整や、日光の関係で職場内での配置変更といった職場の環境事態を変更することが含まれます。

 

 

以上の様な支援により、就労継続支援は就職者が自分の能力や適性に合った働き方を見つけ、長期的に働くための包括的な支援を提供します。

こうした支援により、障がい者が社会参加を促進し、自立した生活を送るサポートを行います。

 

 

 

終わりに

障がい者の日中活動系サービスは、川崎市全体で包括的で支えあうものにする一環と言えます。

これらのサービスを利用することで、障がい者が自己実現し、充実した日常生活を送るための重要な要素となっています。

 

アクセスジョブ川崎では、これらの日中活動系サービスの内「就労移行支援」に該当します。

皆さんの中で働くことに興味を持たれる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。