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コラム「障がい」と「仕事」

【うつから就労移行支援で就職まで】ストレス耐性≠ストレスコントロール

2024.02.26

みなさんこんにちは☺

わたしはうつ,、不安障がいを患い、就労移行支援アクセスジョブを利用していた元利用者のゆるゆるです。

この度、うつ、不安障がいだったから利用できた、就労移行支援アクセスジョブの支援員さんからお誘いを受け、「うつから就労移行支援で就職するまで」のストレス耐性≠ストレスコントロールに関する記事を書かせて頂く事になりました。

うつから就労移行支援で就職するまでの経緯

まず、うつから就労移行支援で就職するまでの経緯をお話します。

うつになった経緯ですが、過去の職場で頑張りすぎたわたしは、知らず知らずストレスを抱え「うつ」と「不安障がい」になりました。ずっと「うつ」と気づかずにがむしゃらに仕事をつづけた結果、どうもこうも行かなくなり、新卒で入った会社を退職しました。

その後、2年間はうつの治療で自宅療養しましたが、働くことに不安をかかえていました。生活もあるし、働かないととはわかっているものの、うつと不安障がいのわたしがまた就職できるでしょうか。

以下、7つの項目でお話いたします。

  • うつのわたしが就労移行支援を知るまで
  • 初就職、ストレスコントロールを知らなかったわたし
  • うつ、不安障がいのわたしはストレスに弱いのでしょうか
  • ストレスとは
  • ストレスコントロールを学ぶ
  • 就労移行支援で学ぶ「ストレスコントロール」とは
  • 最後に うつとストレス耐性≠ストレスコントロール

うつのわたしが就労移行支援を知るまで

うつのわたしが就労移行支援を知るまでの過程です。

うつ、不安障がいのご経験がある方はおわかりでしょうが、一日の中で体調が変化するのです。

うつの落ち込みの原因は天気や気温差など些細なことです。うつ症状で落ち込んだ時は動けなくなるほどです。不安障がいもあり、うつで落ち込むたびに未来があるのかと不安になります。

時がたち、うつ、不安障がいの症状はあるものの、笑ったり、テレビを見れたり、生活面でできることが増えると、だいぶん心にゆとりが持つことが出来ました。

外に視野が広がることができたころです。

うつ、不安障がいのわたしが就職できるのか、インターネットで調べていたところ「うつ」「不安障がい」「精神障がい」の方が就労移行支援で就職されたとの記事を見て、初めて就労移行支援の存在を知りました。

不安がありつつも、わたしも就労移行支援をいくつか見学しました。

最終的にはうつ、不安障がいのわたしに一番寄り添ってくださった就労移行支援アクセスジョブに決め、1年半利用しました。就労移行支援を利用したおかげでうつ、不安障がいを開示し現在は障がい者雇用で新しい職場に就職。無理なく働いています。

うつ、不安障がいのわたしが就労移行支援で就職するまではこのような経緯でした。

うつ、不安障がいのわたしが就労移行支援を利用して就職までの過程のの一つにストレスコントロールがあります。ストレス耐性≠ストレスコントロールであることを学びました。

就労移行支援で学んだストレスコントロールに関する経験がうつや不安症がい、精神障がいをお持ちのみなさんのお気持ちを少しでも楽にするきっかけとなれば幸いです。

初就職、ストレスコントロールを知らなかったわたし。

振り返ると25歳で初就職、ストレスコントロールを知らなかったわたしがいました。

新卒で地元企業に入社し、就職、仕事を3年ほどしておりました。

就職難だったこともあり、履歴書での選考から無事に面接を受け、「これ以上就活を頑張るのもきついな」と思ったこともあって、内定がもらえた会社にすんなり就職、入社を決めました。

初就職、ストレスコントロールを知らなかったわたしは、当時は自分が特別ストレスに対して強いとも弱いとも感じる事無く、「うつ」や「不安症がい」のかけらもなく就職先で仕事をしました。

アルバイト経験もあったため、働くこと自体が初めてというわけでもなく、正社員とアルバイトの差はあれど新卒として社会に出て就職する事に大きな不安はなかったように思います。

このようにうつ、不安症のであるわたしのの初就職、は出だし順調でした。ところが3年ほどたつと職場から任される事が増え、業務に追われるようになりました。

繁忙期には、残業や休日出勤、就職先で一人でたくさんの仕事を抱えていたことになります。

😢社会人なのだから忙しい事は当たり前。

😢残業や休日出勤も当たり前。

😢仕事は大変なのが当たり前。

😢家に帰る時間が0時を回るのも当たり前。

😢終わらない仕事は一人で何時まででも続けるのが当たり前。

いつもだるさがあり、時々眠れなかったのが、毎日眠れなくなり、薬を飲んでも頭痛が治まず、終わらない仕事の段取りを考えるばかり🌀😢

甘いものを食べ過ぎてどんどん体重が増え、朝が起きれない⤵🌀

何もしていなくても、体が重く動けない⤵🌀

今振り返るとあきらかに「うつ」症状です。

初就職、ストレスコントロールを知らなかったわたしの体は「うつ」⚡だよ、と過剰なストレスへの警告のサイン⚡を出していたのに、「仕事は大変なものだ」という決めつけから、自分自身に積み重なるストレスによる「うつ」に気付けずにいました。

「うつ」だとも気づかず、決してストレス耐性が低かったわけではなかったわたしは、ストレスコントロールが下手だったためにストレスと上手に付き合う事が出来なかったのです。

うつ症状で感情のコントロールができなくなり、職場で急に泣き出してしまった日のことは今思い出そうとしてもまるで他人事のようで、きっとあの時のわたしは「うつ」を通り越して異常⚡だったのでしょう。

不安定な状況を家族からも心配され、うつなのかもわかりませんでしたが、診療内科を受診しました。

精神障がいである「うつ」「不安障がい」であると先生に診断して頂いた時は、意外とすんなりと「うつ」「不安障害」という病気だったんだと理解でき、正直ほっとする想いでした。

うつの診断後は、家族も一緒に生活面での注意事項を説明してもらいました。

薬の処方通りに、欠かさず服薬。わたしが「うつ」「不安症がい」であっても変わることなく接してくれる家族の支えもあってうつと共存しつつ規則正しい生活を送りました。

地元企業での初就職、ストレスコントロールを知らなかったわたしは、治療を続けながらいったん休職しました。なぜなら仕事復帰を焦るあまり、うつ、不安障がいが不安定なままだったからです。本当に体を心も休めるため、初就職先の企業を退職しました。

この退職は今思うと、うつ、不安障がいのわたしにとって必要な事だったと思います。(この時の決断があるから、いま、障害者雇用で無理なく働けています。)

それからは復職や今後の就職を焦らないことを意識し、約2年間自然体でゆっくり過ごしました🌱

うつ、不安障がいのわたしはストレスに弱いのでしょうか

さて、診療内科でうつ、不安障がいと診断をされたわたしはストレスに弱いのでしょうか

うつと不安障がいにより3年務めた職場の退職後から就労移行支援アクセスジョブを利用するまでには2年ほど期間が空いております。

この間にうつ、不安障害のわたしは一人で「ストレス耐性がないため、うつ、不安障がいになったんだろう」とぐるぐる🌀考えていた時期がありました。

就労移行支援を利用する前は、わたしはストレスに弱いし、一般就労は難しいかな…体調が維持できるように「障害者雇用」で働いたほうがいいのかな…などと、うつと不安障がいの特性もあっていろいろ考えました。

就労移行支援を使ってこれらの答えが出たので、利用してよかったと考えています。

うつ、不安障がいのわたしはストレスに弱いのか、そうではないのか。

就労移行支援で就職に向けてストレスについての講義やグループワークで学ぶ中で「うつ」「不安障がい」だからストレスに弱いわけではないことに気が付きました。

「ストレス耐性≠ストレスコントロール」という事でした。

ストレスとは

トレスとは、いったい何なのでしょうか。

精神障がい、うつ、不安障がいの人が感じやすいストレスとは「外部からの何らかの刺激を受けて体や心が不調を起こしている状態」のことだそうです。

ストレスを引き起こす刺激のことを「ストレッサー」を呼び、このストレッサーには6つの種類があります。

【ストレスの6種類】

  • 物理的ストレッサー💡 :騒音や照明、気温の変化など。
  • 化学的ストレッサー💊 :臭いや空気、薬品など。
  • 人間関係ストレッサー⚡:職場や家族、友人関係のトラブルなど。
  • 社会的ストレッサー⏰ :残業、夜勤、転勤等の環境の変化など。
  • 肉体的ストレッサー🏥 :病気や怪我、睡眠不足、過労など。
  • 精神的ストレッサー💔 :挫折や失恋、知人の病気など。

ストレスを引き起こす要因はこのように6つの分類に分けられていますが、精神障がい、うつ、不安障がいの方が何をストレスと感じるかは人それぞれのようなのです。

さらに精神障がいの方は(うつ、不安障がいのわたしも)特に何も感じていなかったものがストレスになったり、少しずつ回復してくると逆に、今まで気にしていたものが気にならなくなったりする事もあるかと思います。

わたしが以前のうつ、不安障がいで退職した職場の中で感じていたのは主に

人間関係ストレッサー⚡

社会的ストレッサー⏰

肉体的ストレッサー🏥  の三つでした。

更に分析をしていくと、

社会的ストレッサー⏰ 残業や休日出勤が引き金となり睡眠不足。

肉体的ストレッサー🏥 過労が蓄積。

人間関係ストレッサー⚡結果として上司や先輩との関係が悪化。

このように新卒で就職した職場内に信頼出来る相手がいなくなってしまったと感じ、精神的に追い詰められ、うつ、不安障がいになったようでした。

😢複数のストレッサーを感じながらも頑張り働き続ける。

😢この状態が長くなると、精神障がいである「うつ」症状が出始める。

😢うつでうまくいかなくなり、そんな自分に不安になる。

「うつ」だけでなく「不安障がい」が診断された理由もわかりました。

うつ、不安障がいのわたしがストレスコントロールを学ぶ

次にうつ、不安障がいのわたしがストレスコントロールを学ぶきっかけです。

それは、支援員さんからの声かけでした。

支援員さんから、うつの経緯や何に不安を感じるのかなどの丁寧な聞き取りがあり、わたしは「うつ」「不安障がい」と上手に付き合うために就労移行支援のプログラムでストレスについて学びました。

学ぶ前は、単に自分が思うほどストレス耐性がなかったのだろう、精神的に弱かったんだ、と働き続ける事が出来なかった自分を責めていました。

ストレス耐性は社会人として必須のスキルだとも思っていたため、それがない自分は社会に適していないのだろう。今後就職、仕事をすることができるのか、と不安障がいゆえに、マイナスな事ばかりが頭をよぎります。

うつ、不安障がいのわたしの精神状態は、よくて低空飛行です。思考が悪循環にぐるぐる回りすぎる🌀と頭が痛くなり、ますます不安症状がでてうつ状態になり、落ち込んでいくこともありました。

嬉しかったのは、就労移行支援のプログラムで支援員さんから「初めて出会ったストレッサーだから上手く処理出来ないのは当然だったんでしょうね。良くがんばられましたね✨」と言って頂いたことです。

この時はわたしの事をわかってもらえた✨と、じんわり涙がでました。

うつの苦しさ、不安な気持ちはわたし一人しかわからないと思っていたからです。

また、就労移行支援での「ストレスをうまく処理できない」という考え方に、目からウロコが落ちる思いでした。

うつや不安症がいを抱えて就職するために「ストレスとは何か」を学んでいく中で、前職を退職した時のストレッサーは社会人になったことで生じたもの、残業や休日出勤の過労、人間関係の悪化だったと気づきました。

ストレスの原因は星の数ほどある現代で、精神障がいであってもなくても全てのストレスに対して耐性を持って生きていくなんて、到底難しい話ですよね。

うつ、不安障がいのわたしにとって大切な事はストレスを受けた際にどのように対処をしていくのか。

「ストレス耐性≠ストレスコントロール」

つまり「ストレスコントロールをどのように行うか」だと支援員の方はおっしゃっていました✨

就労移行支援で学ぶ「ストレスコントロール」とは

就労移行支援で学ぶ「ストレスコントロール」とは、もう一度見てみましょう。

うつ、不安障がいのわたしは支援員さんからの声掛けで、就労移行支援で「ストレスコントロール」を学ぶことができました。

日常の中のストレッサーを認識し、ストレスがどう影響しているのかを理解し、自分の中にあるストレスをコントロールすることを「ストレスコントロール」といいます。

「ストレス耐性≠ストレスコントロール」つまり、ストレスへの対応力の事です。

わたしのように精神障がいやうつ、不安障がいでお困りの方は、ストレス耐性がある人とどのように違うのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

ストレス耐性があるというのは、例えば「暑さに強い」「薬品の臭いに強い」「残業が負担にならない」「睡眠時間が少なくても疲れない」のようにストレッサーがそもそもその人にとって大きなストレスとならないことを意味します。

先ほど、ストレッサーには6種類がある事を確認しました。

うつや不安障がいのわたしのように、学生時代は発生しなかったけれど社会人になると発生した、というように環境の変化に合わせて新たに発生するストレッサーも少なくはありませんでした。

その全てに耐性を持ち、ストレスに対して強く生きていく必要はなく、「うつ」や「不安症がい」のような精神障がいだからこそ、ストレスコントロール力を身に付ける事が大切なのですね🌱

最後に うつとストレス耐性≠ストレスコントロール

うつ、不安障がいのわたしが就職するまでの過程の中で、就労移行支援でストレスコントロールを身に着けるまでのいきさつをお話しましたがいかがでしたでしょうか?

ポイントは「ストレス耐性≠ストレスコントロール」です。

この「ストレスコントロール力」は社会人基礎力の一つとも言われており、ストレス耐性と異なり自分自身で身に付ける事が出来る力です。お悩みのみなさま、職する際にちょっぴり怖くなくなりますよ。

いまは無理なく働けている、うつ、不安障がいのわたしも完全にストレスをコントロールできるわけではありませんが、就労移行支援でその違いを学び、気が付けた事は、わたしが再度就職し、障がい者雇用を目指す際の自信につながりました。

次回からはご一緒に実際に就労移行で学んだ「ストレスコントロール」がどういうものなのか見ていきたいと思います。

📢 次回は3/4(月)うつから就労移行支援で就職まで】「ストレスを貯めない方法“コーピング”とは? 」を予定しております。

またお会いできることを楽しみにしております。

就労移行支援事業所「アクセスジョブ」ではいつでも見学や無料体験を受け付けています。
ぜひお気軽にご連絡・ご相談ください。お待ちしております。

👉【よくあるご質問】へのリンク

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