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コラム「障がい」と「仕事」

【うつから就労移行支援で就職まで】過度なストレスを感じたら

2024.03.11

【うつから就労移行支援で就職まで】過度なストレスを感じたら

みなさんこんにちは。

わたしは以前、就労移行支援アクセスジョブを利用していた元利用者のゆるゆるです。

新卒で就職後、3年ほどでうつ、不安障がいを患いました。その後就労移行支援事業所を利用して再就職をした経験からストレスコントロールに関するコラムを書かせていただいております。

今回は前回のようなストレスコントロールの手法ではなく、そもそもストレスとはなんなのか、以下5つの項目で考えていきます。

  • 適度なストレスとは
  • ストレスは悪者なのか
  • ストレスを我慢する≠上手な付き合い方
  • 不調を感じたらすぐに医療機関へ
  • 最後に 過度なストレスを感じたら?

就職した後のセルフコントロールに役立ててくださいね。

適度なストレスとは

過度なストレスとはなんでしょう。

ストレスという言葉自体にネガティブなイメージが強いこともあり、「ストレスを感じること=良くない事、悪いこと」と思われる方も少なくはないでしょう。

わたし自身もそういった考えを持っており、だからこそ実際にストレスが原因で就職先でうつ病を発症した際には自分自身の弱さを責めていました。

うつと診断され、通っていた精神科の先生からは「ストレスを感じること自体は悪い事ではなく、自分を責める必要はないよ」とお話をいただいていました。

ですが、精神的に余裕のなかったわたしでは先生の話を上手く飲み込むことはできませんでした。

就労移行支援を利用しようと動き出した頃にようやく少しだけ心の余裕が出るようになり、他者の話を聞き入れる余裕も生まれました。

ストレスについて学びたいと思ったのは、「自分を苦しめていたストレスについて知ることで解決できるものがあるかもしれない」という、就労移行支援の支援員さんの方からのアドバイスがきっかけでした✨

ストレスは悪者なのか

ストレスは悪者なのか、さてどうでしょうか。

その答えは「どちらでもない」です。

ストレスとは「何らかの刺激を受けてゆがみが生じた状態」を意味します。

“ゆがみ”という言葉にマイナスのイメージがあるため、ストレス=悪者というイメージがあるように感じますが、ストレス自体には良いも悪いもなく、わたしたちがどのように受け止めるかが重要となってきます。

障がい者雇用からの再スタートでの就職後、ストレスは決して悪いものばかりではないことを少しずつ感じられるようになってきました。

わたしは元々映画館の大きなスクリーンで映画を見ることが好きだったのですが、うつ、不安障がいの症状の強かった時期は映画を見ることが出来ませんでした。

メンタルが落ち込んでいる自覚はあったため、それは仕方のないことだと思うのですが、その後就労移行支援事業所に通い始め、映画を見る余裕を取り戻してからも「楽しいけど、なんだか物足りないな」と感じる気持ちがありました。

最初はうつ、不安障がいになったことが原因で色々なことが楽しめなくなってしまったのではないかと不安に思っていましたが、障がい者雇用で再就職でき、仕事を始めてからは見る映画は以前のような楽しく久しぶりにワクワクすることができました✨

わたしにとっての映画鑑賞はストレス発散の意味が大きかったようで、仕事の中で適度なストレスや疲れを感じることが映画を楽しむスパイスになっていたようです。

就労移行支援に通い始めた頃はストレスを感じること自体が悪い事だと思っていました。

ですが、アクセスジョブを通じてストレスを感じることは誰でも当たり前の事であるということを知る事ができたため、今は必要以上にストレスを怖がることがなく仕事が続けられています。

ストレスを我慢する≠上手な付き合い方

就労移行支援で、ストレスを我慢する≠上手な付き合い方が必要だと学びました。

ほどはわたしが就労移行支援を通して「ストレスを感じること自体は悪い事ではない」と気付けたことについてお話をさせて頂きました。

ここで間違えてはいけないのは、「ストレスを感じること」は悪い事ではなくても「感じたストレスをそのままにしておくこと、我慢すること」は自分自身にとって良くないということです。

ストレスを我慢するとどうなるかは、わたし自身よくわかっています。

無理をしてストレスを溜めこんだ結果、うつ、不安障がいを発症させ仕事を退職、その後社会復帰までも時間が掛かり、その間は引きこもって過ごす……。

同じことを繰り返し、再び働く事が出来なくなってしまわないように「ストレスコントロール」が大切になってくるのです。

まずは自分自身でストレスコントロールを行いながらストレスと上手に付き合っていく方法を身に付けていきましょう。

不調を感じたらすぐに医療機関へ相談

身体の不調を感じたらすぐに医療機関へ相談に行っていただきたいです。

すぐにストレスを我慢する、放っておくことで感じられるわかりやすい症状に「不眠」や「常に不安感がつきまとう」があるかと思います。

わたし自身も体調、メンタルを崩していく始まりは“中々寝付けない”でした。

早い段階でそれがストレスのサインであることに気が付ければ良かったのですが、“中々寝付けない”という状態から“明日が来ることが不安で眠りたくない”に変わるまで自分の精神状態が追い詰められていることに気が付けませんでした。

いくらストレスそのものが悪いものではないとしても、体の不調に繋がってしまえば問題ですよね。

いつもの自分と違うと感じたら、そのままにせず医療機関に相談をするようにしましょう。

ストレスコントロールのメリット

ストレスを感じることは悪い事ではありません。

もし、わたしのようにうつ病や精神障がいを抱えている方の中で「わたしは些細なことでもストレスを感じてしまう」「それは良くない事だ」と思っている方がいるのでしたら、そんなことはありません。

ストレスは誰もが当たり前に感じることであり、ストレスを感じることは何も悪い事ではないのです。

大切なのは感じたストレスに対して対処をしていくことです。

就労移行支援事業所を通してストレスコントロールを学んだ中感じた以下のストレスコントロールに関する3つのメリットについてご紹介いたします。

  1. 後ろ向きな思考が減る
  2. 突然の事態にも対処が出来るようになる
  3. 就職活動で話が出来るようになる

1.就労移行支援でストレスと向き合い、後ろ向きな思考が減った

これは先ほどもお話をさせていただいた通り、精神科に通っていたころは自分自身にも精神的な余裕がなく、“ストレスを感じてばかりの自分が悪い”や“そもそもストレスを受けること自体がダメな証だ”という思考に捕らわれていました。

ですが、就労に向けて動き出す気持ちになり、就労移行支援アクセスジョブの中でストレスについて学んでいく中で、ストレスを感じることは悪い事ではないことに気が付けました。

前回のコラムの中でご紹介をしたコーピングの考え方を取り入れながら、以前までの「全てわたしが悪い」という考えが、次第に「世の中にはどうしようもないこともあるよなぁ」に変化していきました。

今でもお仕事をしている中でふとした瞬間に昔のような後ろ向きの思考に襲われることもありますが、就労移行支援を利用する前より自分で自分の思考をコントロールしてストレスと向き合う事が出来るようになったと感じております。

2.ストレスを理解し、突然の事態にも対処が出来るように

昔はそうでもなかったのですが、うつ病の診断を受けてからは臨機応変な対応が非常に苦手になってしまいました。

今まで出来ていた経験があるからこそ、出来ていたことが出来なくなっていることに怖さと情けなさを感じ、ますます自分を責めることを繰り返していました。

ストレスについて学んだことで、うつ病をきっかけにして今までストレスに感じていなかった急な環境や状況の変化に対応する事が自分にとってのストレスの原因の一つに変化してしまったのだと理解が出来ました。

このことに気が付いてからは、「過去に出来ていたことが今出来なくなっているのは問題ではない」と臨機応変な対応が苦手な自分をまず受け入れることが出来るようになりました。

自分の出来る事を一つずつ片付けていくことを優先して対応することに抵抗が無くなり、現在は自分のペースを大切にしながら可能な範囲で臨機応変に対応をすることが出来るようになりました。

3就職活動で話が出来るようになった

ストレスコントロールを身に付け、物事の受け止め方が少し変わった結果、ストレスに感謝する場面も出てくるようになりました。

わたしはストレスが原因でメンタルが落ち込みうつ病となった過去がありますが、考え方を変えればそのお陰で今こうして就労移行支援事業所のサポートを受けながらストレスコントロールを身に付けていくことになったとも考えられます。

もちろん、これは物事の受け止め方を前向きに捉えているだけのことで、今思い返しても毎日鬱々とした気持ちで過ごしていたストレス過剰な日々は良いものではないでしょう。

ですが、新しい就職先で再スタートを切った今、それも一つの経験だったのだと受け止めて、同じことを繰り返さないよう心掛けて日々業務に取り組んでいく方が前向きで良い考え方だとわたしは思います。

また、この経験を就職活動の中で自信を持って語る事ができるようになりました。

就労移行支援を通してストレスコントロールを学ぶ事無く就職活動をしていたら、過去のうつ病の経験はわたしにとってはあまり語りたくないもので終わってしまったでしょう。

今、うつ病を過去の経験の一つとして語る事が出来るのは就労移行支援事業所を通じて得た力の一つだと思います。

お陰で企業面接の際にも“ストレスコントロールが出来るようになった”という話をエピソードトークも付けて話せるようになりました。

新卒の際にも就職活動中に面接で話す内容については悩むことが多かったため、ストレスコントロールの話題から自分自身のストレス対処法やストレスを感じた際の乗り越え方をスムーズに話せたことが面接突破に繋がったのではないかと感じております!

最後に 過度なストレスを感じたら?

いかがでしょうか?

ストレスそのものは良いものでも悪いものでもなく、受け取るわたし達がどう感じるかがストレスと上手く付き合っていくための鍵となってきます。

また、ストレスの全てが悪い影響を与えるわけではなく、中には自分にとってプラスの意味をもたらすストレスというものも存在します。

だからといって、ストレスを受けることを良しとして我慢し続けることが大切なのではなく、生きていく中でストレスを受けるのは当たり前の事と受け入れて、過度なストレスを感じた際にはしっかりと心とを休めていく事が大切です。

自分だけではどうしようもないと感じた際には医療機関を頼る事も忘れないでくださいね。

就職に向けてストレスと上手に付き合いつつ、自分自身も無理をしない働き方を続けるために一人で頑張りすぎるのではなく、医療機関や福祉サービスを頼り、自分を大切にしながら一歩踏み出して行きましょう。

📢次回は3/18(月)「【就労移行支援で就職まで】ストレスと共に歩む障害者雇用までの道のり」を予定しております。

またお会いできることを楽しみにしております。

就労移行支援事業所「アクセスジョブ」ではいつでも見学や無料体験を受け付けています。
ぜひお気軽にご連絡・ご相談ください。お待ちしております。

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