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コラム「障がい」と「仕事」

【障がいと仕事】夏の就活 特別支援高校後の進路に就労移行支援❓

2024.07.01

特別支援学校、高校生のみなさん、卒業後次のステップは「進学」や「就職活動」があげられます。早い方では夏のこの時期から進路について情報収集をしておられるのではないでしょうか。

そんな中、今注目されているのが「就労移行支援」という進路選択です。ぜひこの夏に就労移行支援を見学・体験してみませんか。

1.特別支援学校・高校の進路として

特別支援学校、高校生、大学生のみなさんの今。進路を迷っている、何をしたらよいかわからない、就職活動に不安がある、今年就職したけれどすぐ辞めてしまったというとき、ご本人も保護者さまもきっと焦ってしまうことでしょう。

例えば、うまく周囲と馴染めない、勉強についていくことが大変だった…。発達障がいの疑い、不登校、IQが70前後の診断があるなど。もし心当たりがある場合、卒業後の進路として就労移行支援を考えてみませんか。

就労移行支援は18歳~利用できる障がい福祉サービスです。

うつや不安症、ADHD、自閉症、身体障がい、難病を抱えている方。療育手帳や障がい者手帳を取得されている方、お医者さまの助言がある方がお使いいただけます。

就労移行支援は、特別支援学校・高校大学で自立した生活や就職を目指してきた方にとって、社会にでるための学校のようなもの。目標は就職ですが、生活リズムを整える事から始める事が可能です。

ゲームやSNS、スマホ依存により昼夜逆転生活になっている場合や、不登校・引きこもりがちである場合、福祉事業としてどうしたらよいかを医師やソーシャルワーカーと連携して考えることができます。

スモールステップで自信をつけながら、学生から大人へ。「自分が望む自立した姿」に取り組むことが出来るため保護者さまも安心されることでしょう。

2.利用料0円(無料)

就労移行支援は障がい福祉サービスとなり、いわゆる学費がかかりません。特別支援学校、高校大学を卒業したばかりでは、ほとんどの方が利用料0円(無料)です。

なぜなら、就労移行支援では昨年度の世帯所得で決まります。本人とその配偶者の所得になるため学生の方は昨年まで収入がなく、独身だと月額利用料0円でご利用になることになります。

区分世帯収入状況負担額/月
生活保護生活保護受給世帯負担なし 0円
低所得市町村民税非課税世帯(注1)負担なし 0円
一般1市町村民税課税世帯(所得割16万円未満)(注2) ※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム・ケアホーム利用者を除く(注3)9,300円/上限
一般2上記以外37,200円/上限

(注1)3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象となります。 (注2)収入が概ね600万円以下の世帯が対象となります。 (注3)入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム、ケアホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合「一般2」となります。 *その他の要件によって減免等がありますので、お住まいの行政担当課にお問い合わせください。

利用料0円!(無料)これは学生のみなさんが卒業後の進路を考えるとき、専門学校や大学進学にくらべると、費用の面でかなり負担が少ないことになりますね。

障がい認定や診断はない、という方でも生きづらさを抱えたり、なにかしらの特性がある、と思った際はお近くの役所(福祉課)や主治医、ご希望の移行支援にお尋ねくださいね。

障害福祉サービスの 支給決定・サービス利用 のプロセス 厚労省

3.就労移行支援で体験できること

学生のころは学業優先。アルバイト未経験の方も多いはずです。就労移行支援では仕事に関するさまざまなスキルの習得ができます。これは社会に出るための心づもりです。

就労移行支援の体験時では軽作業訓練や電話応対、ファイリング、対人関係といったソーシャルスキルを学ぶことができます。学生では同じ年代の方との交流のみだったところ、社会を見立てて大人とかかわるコミュニケーション能力を体感してみましょう。

また、どの仕事、職種でも必要とされるパソコンのトレーニングもぜひ行ってみてくださいね。WordやExcelはもちろん、事業所によってはillustrator、ホームページ作成、webライティングなどの専門的な就職にかかわる体験もできるでしょう。

卒業後の進路選択を就労移行支援にした場合、就職活動全般にわたるサポートとしてビジネスマナー、履歴書の書き方、オンライン面接対策、求人情報の提供などが受けられます。

4.個別サポート体制で「仕事ができた」体験へ

進路選択の場合、就労移行支援のメリットとして個別サポートが充実している点があげられます。

●自己肯定感UP

学校では集団教育がほとんど。その中で人と比べて自分自身を肯定的に受け入れる事が出来なくなったかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

就労移行支援の体験では、できない理由はご本人の問題ではなく、周囲との環境を調整することで「仕事ができた」経験を積むことが可能です。

●支援員の人数

就労移行支援の利用定員が20名だとすると、支援員が4~5名配置されます。

1名の支援員が4~5名の利用者さんとかかわることになりますね。学校では先生1名に対し40名ほどの生徒さんだったと考えると、就労移行支援は一人ひとりに手厚い状態と言えるでしょう。

体験時には、学生の時とはまた別の、個々のニーズに応じたサポートが提供されるので、ご自分では気づけなかった新しい自分の「良さ」と「仕事ができた」経験とツール(方法)を発見できるでしょう。

5.就労基礎力のための移行支援

このように高校や特別支援学校では集団のひとりだったけれど、就労移行支援の体験時には家庭教師や個別学習塾のように「個人」としてのかかわりがあり、自己肯定感を高めるきっかけとなりそうです。

進路選択で就労移行支援に決めた場合、2年間を就職特化型の学校のように過ごし、就労基礎力をつけます。時間をかけたことで適正にあった仕事を探せますし、就職後も長く働ける職場となりそうです。

どのような仕事が向いているのかわからないというときは、就労基礎力をつける訓練を通してオリジナルのキャリアプランをサービス管理責任者や支援員と一緒に考えていきましょう。

保護者さまも就労基礎力UPを一緒に感じながら、学生から大人へのひとり立ちを見守ることができそうですね。

6.メンタルケア・ストレス削減

メンタルケア

さらに、体験時に申し出ると提供されるプログラムの中で、カウンセリングやメンタルケアサポートが提供してもらえます。今の悩み、ストレスを軽減できますので、自宅(ご家庭)とのメリハリもつき、日常生活も安定しそうですね。

就労移行支援では学校の先生、保護者さまと連携もできますので、情報共有したことを体験時に活かすことも可能です。

福祉心理系や専門知識職員の配属

就労移行支援もさまざま。事業所によっては専門資格を所持した支援員が配属されている場合があります。

たとえばジョブコーチやキャリアコンサルタント、カウンセラーなどの専門資格保持者。国家資格では社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、介護福祉士などが配属されている場合があります。

このような専門家が支援員として在中する就労移行支援事業所では日常生活、就職についても様々な観点からのアドバイスをもらえます。保護者さまのお気持ちを考えると安心してもらえそうです。

卒業後の進路選択、就労移行支援で考慮すべきこと

学校卒業後の進路選択の就労移行支援で考慮すべきことはなんでしょうか。

実は就労移行支援は、一生涯のうちに基本2年間までの利用となっています。つまり、年齢を重ねてから就労移行支援を使った方がいいのではないかという点です。

こちらについては、令和6年度から障がいがある方の個々のニーズにあったものとして行政判断の範囲が広がりました。就労移行支援では、障がい者雇用での復職利用や、当事者の必要性によって再利用や利用期間の延長手続きが可能となりました。

一概には言えませんが、2年間の利用に関して行政の判断は少しずつ変化しています。


就労系障害福祉サービスに係る横断的事項について≪論点等≫厚労省

障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 第38回(R5.10.11) 資料5

また、事業所によっては生活訓練と就労移行支援の両方のサービスがある多機能型もあるため、そちらもおススメです。この場合、生活訓練2年間・就労移行支援2年間と2つのサービスが利用でき、合計すると最長4年間通うことができます。

多機能型では○○カレッジ、○○キャンパスという名前を付けている就労移行支援があるほどです。生活力と就職のための「学校」というイメージを福祉事業所と学生が、お互いに持てるようにしていることがわかります。

多機能型での体験時には、生活訓練就労移行支援の両方を体験できるのか、学校を通して相談してみてくださいね。

このように特別支援学校、高校大学の学生が夏休みを利用して、就労移行支援の見学や体験を行うと、卒業の際の進路選択の幅が広がっていきそうです。

いろんなタイプの就労移行支援がありますので、ぜひ情報収集してみてくださいね。

まとめ

本日は、就労移行支援が特別支援学校、高校大学卒業後の進路選択肢になりえる事を解説いたしました。

学生のみなさん、保護者さま、これからの進路を決めていくにあたり、夏休みを利用して就労移行支援の見学や体験をしてみませんか❓学校生活と違う何かを感じる事が出来るかもしれません。

就労移行支援をまとめると、以下のようになります。

  • 18歳以上からの障がい福祉サービス
  • 利用料(0円)無料
  • 就労基礎力の向上
  • メンタルケアがある
  • 2年間の就労移行支援と多機能型(生活訓練と就労移行支援)4年間がある

夏休みには、就労移行支援事業所主催で、特別支援学校や高校大学生の方を対象にで見学、体験会を行うところが多くなります。ぜひこの夏、各就労移行支援のホームページを参考にしつつ、見学体験の予約をしてみませんか。

見学・体験時のポイントは以下を参考になさってみてください。

  • 安心して身を任せることができるのか
  • 就労実績があるか
  • 提供プログラムの内容
  • 専門職員の有無、支援員は信頼できそうか
  • 交通費補助、昼食提供の有無

一方で、手に職をつける、特定の専門知識やその分野の国家資格が必要な職業を目指す場合には、やはり専門学校が適しています。(美容学校、製菓、料理、針灸など)学費がかかる分、専門的に技術や資格を得ることができ、スムーズになりたい仕事につけるでしょう。

ひとりひとりの目標や状況に応じて、最適な進路選択と社会人生活の第一歩を踏み出せるとよいですね。

これからも多様性の世の中、ご一緒に自分らしく障がいと共に生きていく中の「働く」を考えてまいります。

▼筆者プロフィール

📢 次回のコラムもお楽しみに!

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