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【アクセスジョブ静岡】口笛を吹いたのは誰なのか(葉桜と魔笛)【利用者作成ブログ】

2024.06.18

みなさんこんにちは!アクセスジョブ静岡です。

みなさんは読書はお好きですか?

事業所には読書が好きな利用者さんが多くいらっしゃるため、読書感想を書いていただく事があります。

今回は太宰治著「葉桜と魔笛」をご紹介いたします。

利用者さんの考察を含めた感想を是非ご覧になってください🌸

葉桜と魔笛の感想

この作品は、ある老夫人が三十五年前のことを語る独白形式で描かれた作品です。

物語の後半で庭の葉桜の奥から不思議な軍艦マーチの口笛が聞こえてくる場面がありますが、このときに口笛を吹いたのは誰なのかということについて考えていきたいと思います。

作中で口笛を吹いた可能性のある人物は神様、М・T、父親の三人がいます。

まず、一人目の神様ですが、個人的には一番可能性が低いと思っています。

なぜなら、もし神様が吹いたとするなら作品のタイトルは葉桜と「魔笛」ではなく、葉桜と「神笛」にするはずだと考えたので、三人の中では一番可能性が低いと思いました。

次に二人目のМ・Tですが、この説はМ・Tがいつ手紙の内容を知ったのかという問題が出てきます。
しかし、作中で主人公は手紙を音読しているので、妹の様子を見に来たМ・Tがそのときに手紙の内容を知ったとすればありえなくはない説だと思いますが、可能性は低いと思いました。

次は三人目の父親です。

個人的にはこの説が一番可能性が高いと思いました。

もし仮に口笛を吹いたのがМ・Tだと考えた場合、実はМ・Tが実在していて、妹が噓をついているということになりますが、胸の内を打ち明ける場面での妹の様子から噓をついている可能性は低いと考え、妹のことを不憫に思った父親が口笛を吹いたというのが一番現実的で可能性のある説だと思いました。

また、作品のタイトルにある「葉桜」という言葉に青春が過ぎ去ってしまった主人公のことを連想し、儚く散る桜の花に余命の短い妹のことを連想しました。

太宰治の得意な女性の独白形式で書かれた作品であり、口笛の主を考察する楽しみもある作品です。
更には妹を想う主人公の家族愛溢れる行動にも心が温かい気持ちになります。

太宰治が好きな方はもちろん、家族愛が感じられる作品を楽しみたい方におすすめの一冊です。

いかがでしたか?
この「軍艦マーチの口笛」は物語においてどのような重要性を持つのか気になりますね。

こちらの葉桜と魔笛は青空文庫で公開のされている作品になりますので、口笛の謎に興味を持たれた方は是非読んでみて下さいね。☞https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/42376_15545.html

読書の感想やみなさんの趣味、好きなものなど何でもお話を聞かせて下さいね。

ブログ作成に興味があったり何か書く事がお好きな方は是非、ブログ記事作成にも挑戦してみて下さい✨

今年は大河ドラマで紫式部を取り扱っていることもあり、彼女のように小説を書くのも面白いかもしれません。

もちろん、清少納言のような日々の素敵を拾い上げていく随筆でも良いですね。

自分の想いを形にする練習として、ブログ記事作成にチャレンジしてみてくださいね📚

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