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四ツ橋

息子に知的障害があるとわかった日

2025.01.24

 就労移行支援事業所「アクセスジョブ四ツ橋」の支援員Мです。私の息子は支援学校に通っており、18歳となりました。今年の3月に卒業して就職します。

 初めて知的障害があるとわかったのは、小学校に入る前でした。姉の旦那がグレーゾーンじゃないですか?と言ってきて、最初は何を言っているのだと思いましたが、検査をして、知的障害があるとわかりました。どうしたらよいのかわからず、大阪府で一番権威のある先生というのを調べて、診察予約したら、一年半待ちでした・・・。そうこうしている間に息子は小学校に入学。ようやく受診した日に、先生に言われた言葉は「知的障害は病気なので治りません。そしてこちらの病院は小学校に入る前の方が対象なので、学校でどうにかしてもらって下さい」とのことでした。崖から落とされたような気分で帰宅し、どうしたらよいのかわからなく、絶望した日でした。

 しかし、しばらく悩んでだした結論が、治らないかもしれないが成長はするよね、ではその成長の後押しを私がしたらいいのではないか、でした。発想を切り替えてからの行動はとても早かったと思います。まず、息子は何が苦手なのかを調べ、その苦手を克服するためにはどういう方法があるのかをリサーチしました。例えば、息子は空間認知能力に問題があり、◯が書けませんでした。ネットで、「空間認知能力 トレーニング 病院」などで検索し、そのトレーニングをやっている病院へ片っ端から連絡をしました。片道2時間かかる病院へ通ったり、民間療養にも取り組みました。平日は働いていましたので、土日はほぼ、病院や訓練に明け暮れた小学校時代でした。

 いろいろやれど劇的に変化する訳ではなく、なんだかな・・・と思うこともありました。けれど取り組めてきたのは、何に対しても息子がさほど嫌がらずやってくれたからだと思います。そして◯を書けなかった息子も、いろいろなトレーニングのかいもあり、中学生になるとタッチタイピングをマスターすることが出来ました。

 ところが高校生になり、思春期を迎え、荒れてきました。主治医に相談すると、土日に予定を詰めすぎているのでは?と指摘され、土曜日は完全にオフ日にしました。振り返ると彼には完全にお休みの日はなく、つっぱしてきた学生生活でした。先生のアドバイスを受け、土曜日は完全に予定をいれないようにすると、徐々に落ち着きを取り戻し、男の子なので、踏み込めないこともありますが、ある程度は自分で判断して日常生活を送り、また何より人を思いやれる優しい子に成長したかなと思います。

 小学校の頃は大差なくても、やるとやらないとでは、高校生になるぐらいには、大きく成長に違いが出てきます。息子はやってませんが、ピアノを小さいころから取り組んできたお子さんは、知的に重度で、昔は会話が出来ませんでしたが、今は会話が出来たり、また別の方は絵画の才能が開花して賞を取ったりと成長されています。私はピアノだけではなく、タッチタイピングもよいと感じています。指先を動かすことは脳を刺激してとてもよい結果をもたらします。

 いま、障害がわかって、絶望のふちにいる気分の皆様方へ。諦めずに、自分の特性を理解し、どうやったら生きやすくなるのか模索して下さい。必ず輝ける場所が見つかります。

 私は大学時代にYMCAでボランティア活動をしており、聖書が愛読書だった時があります。その時の一番好きな言葉が、マタイ伝「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」です。ぜひ絶望することなく可能性を模索して下さい。探した者の前に道は開けます!

就労移行支援事業所アクセスジョブ四ツ橋では、不安やストレスに悩む方のサポートを行っています。不安が大きすぎて一人では対処できないと感じたときは、ぜひ一度ご相談ください。あなたが心を軽くして、前に進むお手伝いをさせていただきます。ご興味がある方は、Zoom見学も可能なので、お気軽にお問い合わせください!

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