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【利用者ブログ】当事者としての想い【アクセスジョブ静岡】
2025.02.04

みなさんこんにちは!就労移行支援事業所アクセスジョブ静岡です。
アクセスジョブ静岡のプログラムの中には資格取得をサポートするプログラムがあります。
その中には資格試験を受けなくても、課題のレポートを作成することで資格が取得できるプログラムもあり、多くの利用者さんにご利用いただいております。
今日のブログでは「障がい者雇用推進者研修」や「合理的配慮民間アドバイザー」の資格の学習をし、障がい者雇用についての資格取得を行っている利用者さんから、レポート作成の際に考えたことについて寄稿いただいた記事を紹介させていただきます✨
資格取得のために試験免除プログラムを活用し、動画視聴をしながら学習をする中で、今まで自分の知らなかった価値観を学ぶことが出来、それを通して色々なことを考えたのだと仰っておりました。
タイトルは「障がいと差別について」と少々センシティブなテーマにはなっておりますが、アクセスジョブ静岡の利用者さんが当事者として感じる素直な気持ちです。
ご本人さんの当事者として自分の中にある気持ちを知ってほしいという想いも含めて、是非読んでいただければと思います。
障害と差別について
まず前提として先天性であっても大人になってから見つかった障がいであっても誰もが障がいを持ちたくて持った訳ではありません。
生まれつきであったり、事故や事件に巻き込まれて不自由になってしまったり、家庭・労働・生活環境等が悪かったりという不可抗力という言葉で片付けてはいけませんが、そういったことが要因で障がい者になった人たちが殆どです。
裏を返せばいつ・誰にでも障がい者になる可能性はあるということなのです。
ですから私は障がい者の方を揶揄するような発言や差別をしてしまう人の考えを理解することが出来ません。
あくまで私個人の考え・主観という視点で障害と差別について以下に記させていただきますので、そのことを承知の上で読んで頂けると幸いです。
障がいを持っている人を揶揄するような発言をする人は多様性と言われている昨今の世の中でも残念ながら一定数いることを実感します。
私の周りにもそのような方は少なからずいるのが現実です。
ただ私はそのような発言をしている人たちの考え方を変えてやろうとは思いません。
しかしそういった人たちが明日自身が交通事故に遭い障がい者になったり、自分の子供が障がいを持って生まれてきたり、ある日急に自分の家族や恋人、親友が障がい者になったら、障がい者差別をしている人たちはその時どのように思いどのような気持ちになるのだろうと考えることは多々あります。
世の中には性別や人種や職種など障がい以外にも差別は沢山あります。
私個人の考え・主観ではありますが、そういった差別をしてしまう人たちは自身の心があまり満たされていないからこそそういったことをしてしまうのではないかと思っています。
ある程度でも満たされていれば、人を差別するような発言をする発想や時間は無いと私は思います。
話は少し逸れましたが世の中に差別をしてしまう人はいなくならないと思いますし、今後差別自体も世の中から完全になくなることもないと思います。
障がい者差別はとてもセンシティブな内容です。
その障がい者の方を揶揄するような発言や会話をした相手が例え健常者の方であってもその人の家族や恋人、親友に障がいを持っている人がいるかもしれません。
その場合その発言や会話を聞いた人はどの考えるでしょうか。
それは普通の大人であれば大半の人は予想がつくと思います。
相手の立場・環境は全て分かり合えることはないですが相手の立場・気持ちを想像し発言できる人が増えていけば障がい差別は減っていくかもしれませんし、そういった社会になっていくことに私は期待します。
昨今世の中では多様性と言われはいますが、日本人の障がいを持つ人への理解や考え方は欧米諸国や他の先進国と比較すると時代遅れと言われても過言ではありません。
例えばアメリカでは障がい者とは言わなく、欧米では障がいも一つの個性・特徴と捉え、ノーマライゼーションの考え方も浸透しています。
そのためバリアフリーの充実は勿論のこと、障がい福祉や制度・雇用等も高い水準で整備されています。
また街中で困っている人がいたら自然に助け合いをする習慣もあります。
そのような観点から見てもやはり日本では、私たち個人も社会も障がい者への理解が遅れており、そのことも障がい者差別につながっているのではないかと私は思います。
最後に障がいは目に見えるものから目に見えないものまで様々あり人それぞれ症状やと特徴や辛さ等は違います。
また障がい者の方やその家族等当事者にしか分かり得ない苦痛や感情もあります。
世の中には皆さんが思っている以上に障がい者の方、また障がいを持つ方を支えている家族や恋人・親友や支援者の方が身近に多くいます。
障がい者差別関係なく例えば自分の愛する家族や恋人を否定・揶揄されたら皆さんはどう感じるでしょうか。
皆さんにはそのことを頭の片隅に置いたうえで発言や行動をしてほしいと願います。
アクセスジョブ静岡 利用者A
みなさんは、何を感じられましたか?
利用者さんが仰っている通り、少しでもいいので他者へと心を向けて相手の見えない部分まで想像をして接することが大切ですよね。
就職に関する講座の中で「相手の気持ちを考えること」や「相手の状況をよく見ること」が大切だという話はよく耳にしていると思います。
これは障がい者雇用で働いていくから必要なのではなく、障がいの有無に関わらず社会に出て他者と協力して働いていくのであれば誰もが必要な考え方なのです。
就労移行支援事業所はみなさんの就職をサポートする事業所なので直接的に世の中の差別を減らしていく働きをしているわけではありませんが、ブログやSNSなどで日々の活動を紹介していくことで障がいや就労移行について知らなかった人々の目に留まることが出来たのなら、障がいについて理解を深めていただく一歩としての意義もあるのかもしれないと感じました。
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