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名古屋上前津

障がい者雇用における合理的配慮とは何か

公開日:2025.05.27

更新日:2025.05.27

こんにちは!
名古屋市中区にある就職に強い就労移行支援アクセスジョブ名古屋上前津です。
在宅支援も充実しております!

今回は、合理的配慮についてです。
少しまとめておりますので、今後の生活にお役立てください!


障がいのある方が安心して働くためには、「合理的配慮」が欠かせません。

これは、企業・本人・支援者の三者が向き合うべきテーマです。

この記事では、合理的配慮について、3つの視点からわかりやすく解説します。


合理的配慮とは、障がいのある人が他の人と平等に働く機会を得られるよう、職場で必要な調整を行うことをいいます。

本人の困りごとに対して、過度な負担とならない範囲で対応することが基本です。
この考え方は、法制度の整備とともに広まりました。

2024年からは、企業においても、障がいのある社員に対して合理的配慮を提供することが義務となりました。

配慮の内容はあらかじめ決まっているものではなく、本人の申出をもとに、職場としっかり話し合って決めていく「対話的プロセス」が大切です。


合理的配慮は、障がいの特性や職場環境によって千差万別です。
以下のような工夫がその一例です。


・パソコン操作を音声で行えるように支援ソフトを導入する
・会話が難しい方と筆談やチャットツールでやり取りする
・注意力に課題がある方へは、作業手順を視覚化する
・疲労が出やすい方に、短時間勤務や休憩時間の調整を行う
・身体の制約がある方に対して、机や椅子、動線を工夫する



これらは「特別扱い」ではなく、「同じスタートラインに立つための手段」です。
誰もが力を発揮できる環境をつくるために行う、ごく自然な配慮なのです。


合理的配慮を実現するには、まず本人が自分の困りごとや必要なサポートを理解し、周囲に伝えることが出発点です。

とはいえ、自分だけでそれを整理するのは難しいこともあります。
そこで支援機関が、その橋渡しを担います。

企業側には、申し出に対して耳を傾け、必要に応じて柔軟に調整を検討する姿勢が求められます。

一度決めた配慮でも、時間の経過や業務の変化によって見直すことが必要になる場合もあります。
また、職場全体が「配慮は当たり前」という風土になることも重要です。

周囲の理解や協力があってこそ、配慮は実を結びます。

合理的配慮は、「働きたい」という思いに応えるためのしくみです。
それは企業にとっても、安心して長く働ける人材を育てる大きな力になります。

配慮の内容はあらかじめ決まっているものではなく、本人の申出をもとに、職場としっかり話し合って決めていく「対話的プロセス」が大切です。

アクセスジョブ名古屋上前津はその対話をつなぎ、必要な配慮を整理し、定着まで見守っていきます。

誰もがその人らしく働ける社会へ。合理的配慮は、その第一歩です。