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西船橋

メタバース(仮想空間)とは?可能性を広げる、新しいつながりの形【就労移行支援】

公開日:2025.10.31

更新日:2025.10.31

メタバース

仮想空間で自分の分身を用いて、コミュニケーションを取る事が出来るメタバース。
そんなメタバースに関連する新規サービスが続々と登場しており、盛り上がりを見せています。
メタバースの普及で、今までの働き方や仕事の在り方が変わり、大きな影響を与える可能性があるでしょう。

本記事では、そんなメタバースの解説や福祉との関係性について解説していきます。


目次

メタバース(Metaverse)とはなにか?
何故、メタバースが注目されているのか?
メタバースが福祉にもたらす影響
メタバースで広がる可能性
さいごに


はじめに、メタバースとはなにか?を解説していきます。
メタバースの定義や、似ている用語との違いについて確認しておきましょう。

メタバース
■メタバース(Metaverse)の定義とは

「メタバース(Metaverse)」は、「超越」を意味する「meta」と「宇宙」を意味する「universe」を組み合わせた造語で、インターネット上に構築された3次元の仮想空間や、そこで展開されるサービス全般を指します。

近年では、ゲームやエンタメに限らず、ビジネス、教育、医療、福祉など多様な分野での活用が進んでいます。

例えば、バーチャルオフィスで仕事をしたり、仮想空間でオンライン会議やライブに参加したりと、仮想世界は生活者の身近な存在になりつつあります。

■VRとメタバースの違い

VR(Virtual Reality)とメタバースは、混同されがちですが、それぞれ異なる概念を指しています。
まとめると、以下のようになります。

・VR(仮想現実):「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略で、「仮想現実」と訳されます。
これは、コンピューターによって作られた仮想的な空間を、まるで現実であるかのように体験できる技術のことです。

・メタバース:複数のユーザーがアバターとして参加し、交流、経済活動、創作活動などを行うことができる永続的な仮想空間です。メタバースは単一の技術ではなく、VRやAR(拡張現実)、AIなど、様々な技術を組み合わせた概念になります。


|何故、メタバースが注目されているのか?

VR
■技術の進化と普及

以前から仮想空間のサービスは存在しましたが、当時の技術では限界がありました。
しかし、現在はVRやAR(拡張現実)の技術が飛躍的に進歩し、高性能なデバイスも安価で手に入るようになりました。

また、5Gのような高速・大容量の通信技術が普及したことで、遅延の少ないスムーズな仮想体験が可能になりました。これにより、多くの人が気軽にメタバースにアクセスできる環境が整ったのです。

■社会の変化への対応

新型コロナウイルスの感染拡大は、リモートでのコミュニケーションを急速に浸透させました。
Zoomなどのオンラインツールは便利ですが、画面越しのやりとりでは得られない臨場感や一体感を求める声が高まっています。

メタバースは、アバターを介して空間を共有し、まるでそこにいるかのようにコミュニケーションを取れるため、このニーズに応える存在として注目されています。遠方にいる人と顔を合わせたり、イベントに参加したりすることが、よりリアルに感じられるようになったのです。


|メタバースが福祉にもたらす影響

メタバースは、障害のある方々にとって、物理的な制約を超えて社会への参加を促す新たな手段です。

日常生活や社会活動へのアクセスが制限されやすい障害者にとって、バーチャルな空間は可能性に満ちた環境と言えるでしょう。

コミュニケーションの壁を超える新たな手段

障害により対面でのコミュニケーションが困難な方でも、メタバース上ではアバターを通じ他者と対等に会話や交流ができます。

例えば、音声や表情での表現が難しい場合でも、チャット機能やジェスチャー機能を用いることで意志を伝えることができます。

このような仮想空間では、相手の外見や身体的特徴に左右されずにコミュニケーションが成立するため、心理的なハードルも低くなります。

実際に、発話に課題のある人々が安心して交流できる場として、メタバースを活用したイベントも増加傾向にあります。

就労や教育の機会を広げるバーチャル空間の力

メタバースは在宅でも参加可能なバーチャルオフィスを提供することで、就労や学習の機会を大きく広げることが出来ます。

たとえば、移動が困難な方が自宅から企業の会議に参加したり、専門的な研修を受けたりすることが可能になります。

また、職場での実習や模擬業務も仮想空間で再現できるため、事前に業務内容を体験し、自信を持って現実の仕事に挑戦する準備ができます。

教育分野においても、インタラクティブな教材を用いた個別支援が可能になり、特別支援教育の質が向上するという報告もあります。


|メタバースで広がる可能性

メタバースの活用には課題も存在します。デジタルデバイドの解消や、アバターを通じてのいじめや誹謗中傷への対策など、解決すべき問題は少なくありません。しかし、メタバースが持つ「誰もが平等にアクセスし、自己を表現できる」という本質は、これからの福祉を考える上で、非常に重要なキーワードとなるでしょう。

私たちはメタバースを通じて、様々な人々が共に生き、互いを尊重し合える、より包摂的な社会を築くことができるはずです。


|さいごに

メタバースは、障害をお持ちの方々が日常で感じる様々な壁を越え、新しい出会いや学び、仕事の可能性を広げてくれる、希望に満ちた技術だと思います。

これまでの支援では届きにくかった分野でも、コミュニケーションや働く場面、学びの環境において、新しい扉を開くことができます。

テクノロジーを正しく理解して、未来の福祉支援の形を模索することが重要でしょう。

同様にして、私たちアクセスジョブも新たな福祉支援の形を広げていくと共に、就労移行における支援の在り方を日々模索しながら邁進しております。

この記事を見て、少しでもメタバース、福祉・就労移行のことが気になった方は是非お問い合わせください。

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