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【就労移行支援SST】仕事のパニックを防ぐ!「優先順位」の決め方と相談スキル

公開日:2025.11.17

更新日:2025.11.20

優先順位

皆さんは、こんな経験はありませんか?

「さあ、勉強しよう!」と意気込んだのに、「まずは環境を整えてから…」と部屋の掃除を始めてしまう。そして、懐かしいアルバムを見つけて見入ってしまい、気づけば数時間が経過…。結局、勉強は手つかずのまま。「優先順位の付け方、苦手だな」と思っている人は多いのではないでしょうか。

今日のSST(ソーシャルスキルトレーニング)では、誰もが一度は経験したことがあるような失敗談を入り口に、「優先順位の相談」について学びました。

実はこの「ついつい別のことをしてしまう」という行動、仕事の現場では大きな課題になることがあるのです。

仕事における「重要度」と「緊急度」のパズル

ホワイトボード

日常生活での掃除なら「また明日」で済むかもしれません。しかし、仕事において「優先順位」をつけることは、業務を遂行する上で非常に重要なスキルとなります。

例えば、今すぐにやらなければならない急ぎの仕事があるのに、締め切りが来週の作業に時間をかけてしまっては、チーム全体に迷惑をかけてしまうことになります。

ここで鍵となるのが「重要度」と「緊急度」という2つの軸です。

  • 重要度:その仕事がどれくらい大切か(成果に直結するか)
  • 緊急度:その仕事の期限はいつか(今すぐやるべきか)

特に締め切りが明確でない業務を複数抱えている時や、突発的な依頼が入った時、この2つのバランスを見極めるのはベテラン社員でも難しいものです。

「急な予定変更」にどう対応する?

困っている女性社員

仕事の現場では、状況が刻一刻と変化します。

「取引先から急ぎでお願いされたから、納期を早めてほしい」 「明日やる予定だった会議が、急遽今日になった」

このような「急な予定変更」は、往々にして起こり得ます。 しかし、障害特性上、急なスケジュールの変更や想定外の事態に直面すると、強い不安を感じたり、パニックになってしまったりする方も少なくありません。

「予定通りにいかないと混乱してしまう」

それは、決して恥ずかしいことではありません。まずは自分のその特性を理解することが第一歩です。

「一人で抱え込まない」ための相談スキル

会社で仕事の相談をする風景

企業側に配慮(合理的配慮)をお願いすることも一つの方法です。しかし、それと同時に「変化に対応できる力」を少しずつ養っておくことは、就職活動での強みになり、何より就職後に長く安心して働き続けるための大きな武器になります。

今日のSSTで重点を置いたのは、自分一人で優先順位を決められない時の「相談」です。

  • 「現在AとBの業務を持っていますが、どちらを優先すべきでしょうか?」
  • 「急ぎの案件が入りましたが、今の作業を中断してもよろしいですか?」

このように、「迷ったら上司や同僚に相談して優先順位を確認する」というスキルがあれば、急な変更があってもパニックにならずに対応できるようになります。

当事業所では、こうした「実践的な場面」を想定したトレーニングを行っています。最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで、少しずつ「仕事の進め方」に自信が持てるようになりますよ。

まずは見学・体験で、実際のSSTの雰囲気を感じてみませんか? 「自分にもできるかな?」という不安も含めて、私たちにぜひご相談ください。

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