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四ツ橋

障がい者のための台風対策:備えあれば憂いなし

公開日:2025.09.04

更新日:2025.09.04

台風シーズンが到来すると、ニュースでは連日、災害への備えが呼びかけられます。しかし、障がいのある方々にとって、その備えはより複雑で、個別的な配慮が必要です。日頃から、自分自身の状況に合わせた具体的な対策を講じておくことが、いざという時の命を守ることに繋がります。

1. 事前の情報収集と避難計画

  • 避難情報源の確保:
    • テレビやラジオに加え、インターネットやスマートフォンのアプリ、自治体の防災無線など、複数の情報源を確保しておきましょう。停電時でも使えるよう、バッテリー内蔵のラジオやモバイルバッテリーを準備しておくことが重要です。
    • 視覚や聴覚に障がいがある方は、災害時に必要な情報が届きにくい場合があります。家族や近隣住民、支援者と事前に連絡方法や安否確認の方法を決めておきましょう。
  • 避難場所の確認:
    • 自宅から最も近い指定避難所だけでなく、福祉避難所や、バリアフリー対応の施設など、複数の避難場所を事前に確認しておきましょう。
    • 避難場所への移動経路も複数検討し、災害時の状況に応じて選択できるようにしておきます。
    • 車いすや歩行器を利用している方は、経路に段差や急な坂道がないか、事前に確認しておきましょう。

2. 災害用持ち出し袋(非常用リュック)の準備

  • 一般的な非常食や飲料水、懐中電灯、携帯ラジオなどに加えて、個別の状況に合わせたものを準備しておきましょう。
  • 必需品リスト:
    • 薬・医療器具: 処方されている薬、点滴セット、インシュリン、吸引器、人工呼吸器の予備バッテリーなど。
    • 介護用品: おむつ、清拭シート、カテーテル、ストーマ用品など。
    • 補聴器・人工内耳: 予備の電池や、水濡れから保護するためのケース。
    • 車いす・義足: 簡易修理キット、空気入れ、予備の部品など。
    • その他: 障がい者手帳のコピー、かかりつけ医の連絡先、緊急連絡先をまとめたメモ。

3. 周囲との連携

  • 「助けて」と言える関係づくり:
    • 普段から近所の人や民生委員、福祉関係者とコミュニケーションを取り、いざという時に助けを求められる関係を築いておくことが大切です。
    • 台風が近づいている時は、早めに安否確認の連絡をしておくことで、お互いの状況を把握できます。
  • ヘルプカード・ヘルプマークの活用:
    • 視覚的に障がいがあることや、必要な支援内容を周囲に伝えるための「ヘルプカード」や「ヘルプマーク」を常に携帯しておきましょう。

4. 避難のタイミング

  • 「避難指示」が出てからでは遅い場合があります。特に移動に時間がかかる障がいのある方は、気象情報や自治体の情報をこまめに確認し、「高齢者等避難」が発令された段階で早めに避難を開始することが重要です。
  • 自治体によっては、災害時要援護者名簿を作成し、安否確認や避難支援を行う体制を整えているところもあります。事前に登録しておくことで、より手厚い支援を受けることができます。

まとめ

台風は、予測が可能な災害です。いざという時に慌てずに行動するためには、日頃からの備えが何よりも大切です。今回のポイントを参考に、ご自身の状況に合わせた防災計画を立て、安全な台風シーズンを迎えましょう。

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