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言葉って難しい!その障がい特性、正しく伝わっていますか?|アクセスジョブ静岡
公開日:2025.09.30
更新日:2025.09.30

みなさんこんにちは。就労移行支援事業所 アクセスジョブ静岡です。
日々、利用者のみなさんの面接練習や履歴書作成をサポートする中で、「自分の特性を相手に正しく伝えるって、かなり難しいな」と感じる場面が多くあります。
「こだわりが強い」って、どんな意味?
履歴書の「障がい特性」欄に「こだわりが強い」と書く方は少なくありません。
では、この言葉を読んだ人は、どのように受け取るでしょうか?
たとえば……
- Aさん:「細かいところまで気を配れる人なのかも。仕事の完成度も高そうでいいね!」
- Bさん:「作業手順が決まっていないと混乱しやすいタイプかな?うちの職場マニュアル整っていないんだよなぁ」
- Cさん:「こだわりすぎて作業が止まってしまうかもしれないな。それだとうちでは難しいかも」
……と、このように「こだわりが強い」という表現ひとつでも、受け取り方は人によってバラバラです。
つまり、伝え方によっては、相手に伝えたい自分の特性がちゃんと伝わっていない可能性もあります。
言葉は“イメージ”によってズレが生まれる
たとえば「かわいい生き物」と聞いて、犬や猫を思い浮かべる人もいれば、カメやカブトムシを思い浮かべる人もいます。
このように、具体的ではない言葉は人によって異なるイメージがあるのです。
でも、「家庭で飼われることが多い哺乳類」「小さな爬虫類」「刺してこない虫」など、もう少し具体的に言えば、お互いのイメージはより近づきますよね。
履歴書や面接でも同じです。
人によって受け取り方が分かれる言葉ではなく、誰が聞いても同じようにイメージできる言葉を使うことで、伝わりやすさがぐっと高まります。
履歴書で使われやすい“あいまいな言葉”
たとえば、ネットなどで履歴書の書き方を調べると、以下のような表現をよく見かけます。
- 集中力がある
- 緊張しやすい
- 感覚過敏がある など
ですが、これらの言葉だけでは、その人の困りごとや得意なことが十分には伝わらないことがあります。
たとえば……
- 「集中力がある」と言ったとき、相手は「長時間作業ができる」と思うかもしれません。
👉でも実際は、「集中しすぎて周りの声が聞こえず、声掛けにも気づけない」という特性かもしれません。 - 「緊張しやすい」とだけ伝えると、相手は「ストレスに弱そう」「勤怠が心配」といった印象を持ってしまうこともあります。
👉本当は、「急に話しかけられると頭が真っ白になるので、少し時間をもらえれば落ち着ける」ことを伝えたかったのかもしれません。
このように、言葉の印象の違いから、特性が正しく伝わらないことがあります。
一般的な言葉を「自分の言葉」に置きかえるには?
「集中力がある」「緊張しやすい」といった言葉に、自分の経験を組み合わせて表現してみましょう。
それだけで、その言葉が「自分らしい説明」になります。
例としては……
- 学生の頃、テスト中に集中しすぎてチャイムに気づかず解き続けてしまったことがある
- 前職では一時間に一度の休憩があったおかげで、集中を保ちながら作業できていた
- 緊張でお腹が痛くなり、学校に行けなかったことがあるが、家族のサポートで登校を続けた経験がある
- 大きな音や怒鳴り声に過敏で、パニックになってしまったことがある
このように体験をもとに伝えることで、相手も想像しやすくなり、「それならこうすれば配慮できそう」といった具体的なやりとりに繋がります。
また、面接が苦手な方にとっても、自分の経験についての質問には答えやすいというメリットもあります。
「調べた言葉」で終わらせない
自己PRや障がい特性を伝えるとき、調べて出てきた「よくある言葉」に頼ってしまうことは悪いことではありません。
でもそれだけでは、自分のことが正確には伝わりません。
本当に伝えたいことは、自分の体験や感じ方にしかありません。
そのため、アクセスジョブ静岡では、面談や会話を通して一緒に振り返りを行い、ご自身の特性を「自分の言葉」で説明できるようサポートしています。
一緒に考えてみませんか?
「自分の特性をどう言葉にすればいいか分からない」
「自分のことをうまく説明できるか不安」
そんな方も、安心してご相談ください。
私たちスタッフと一緒に、あなたらしい伝え方を探していきましょう。
そして、「伝わる履歴書・伝わる面接」へとつなげていきましょう!
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