
障がい雇用での「配慮事項」ってどう書けば伝わるの?
公開日:2026.03.09
更新日:2026.03.09

面接や応募書類で伝えるポイントを紹介します
障害雇用で就職活動をするとき、応募書類や面接で「必要な配慮事項」を伝える場面があります。
ですが、ここで悩みやすいのが、
- 「何を書けばいいのかわからない」
- 「苦手なことはあるけれど、どう伝えればいいのかわからない」
- 「配慮してほしいことをうまく言葉にできない」
ということです。
今回は、障がい雇用における配慮事項を、抽象的ではなく相手に伝わる形で書くポイントを紹介します。
配慮事項は「困りごと」だけでは伝わりにくい
例えば、こんな書き方だけになってしまうことがあります。
- 人間関係が苦手です
- 曖昧な指示が苦手です
- 体調に波があります
- 緊張しやすいです
これらは本人の困り感としては大切ですが、企業側は「では、どう関われば働きやすいのか」が分からないことがあります。
配慮事項で大切なのは、
「苦手なこと」だけでなく、「どんな配慮があると働きやすいか」までセットで伝えることです。
書くときの基本はこの3つ
配慮事項を書くときは、次の3点を意識すると伝わりやすくなります。
1.どんな場面で困りやすいのか
まずは、困りごとが起きやすい場面を具体的にします。
2.どのような影響が出るのか
困ったときに、仕事上でどんなことが起こるのかを整理します。
3.どんな配慮があれば対応しやすいのか
最後に、必要なサポートや関わり方を具体的に伝えます。

書き方の形は「苦手」ではなく「配慮してほしいこと」で考える
配慮事項は、次のような形で整理すると分かりやすくなります。
① 困りやすいこと
② 仕事で起こりやすいこと
③ 必要な配慮
たとえば――
例1:指示理解に不安がある場合
- 口頭のみの説明だと、内容を整理するのに時間がかかることがあります
- そのため、作業手順や優先順位の理解にズレが出ることがあります
- 重要な指示は、メモやチャットなど文字でも共有していただけると理解しやすいです
例2:体調の波がある場合
- 疲労がたまると集中力が下がりやすい傾向があります
- 無理をすると作業効率が落ちたり、ミスが増えることがあります
- こまめに休憩を取れる環境や、体調変化を相談しやすい環境があると安定して働きやすいです
例3:対人面で緊張しやすい場合
- 初対面の方が多い場面では緊張が強くなりやすいです
- 緊張が強いと質問や相談のタイミングを逃してしまうことがあります
- 困ったときに声をかける相手が明確だと安心して業務に取り組みやすいです
このように書くと、企業側も「どうすれば働きやすくなるか」をイメージしやすくなります。
抽象的な表現をそのままにしないことが大切
配慮事項でよくあるのが、言葉が広すぎて伝わりにくいケースです。
例えば、
- コミュニケーションに配慮してください
- ストレスに弱いです
- 臨機応変な対応が苦手です
これだけでは、受け取る側によって解釈が変わってしまいます。
そこで、「具体的にどの場面か」「どうしてほしいか」に言い換えることが大切です。
言い換えの例
- コミュニケーションに配慮してください
→ 指示や注意をいただく際は、結論から簡潔に伝えていただけると理解しやすいです - ストレスに弱いです
→ 急な予定変更が重なると混乱しやすいため、変更点を一つずつ確認できると対応しやすいです - 臨機応変な対応が苦手です
→ 業務の優先順位が変わる際は、何を先に行うべきかを明確にしていただけると動きやすいです
面接で伝えるときも同じ考え方で大丈夫◎
面接では、配慮事項を聞かれたときに、つい
「特にありません」
「大丈夫です」
「いろいろ苦手です」
と答えてしまうことがあります。
ですが、無理に「何でもできます」と伝えるよりも、
自分の特性を理解し、必要な配慮を整理できていることは大きな強みになります。
伝えるときは、次のような流れがおすすめです。
① 自分の特性
② 業務上で起こりやすいこと
③ 配慮があると安定しやすいこと
例:
「口頭だけだと情報整理に時間がかかることがあります。
そのため、作業手順の理解に抜けが出ることがあります。
重要な点をメモや文章でも共有していただけると、より正確に取り組みやすいです。」
このように伝えると、前向きで分かりやすい印象になります。
配慮事項を書くときのポイント
1.「できないこと」だけを書かない
苦手さだけを書くと、マイナスに受け取られやすくなります。
「どんな工夫があれば力を発揮しやすいか」まで伝えることが大切です。
2.過度にあいまいにしない
遠慮してぼかしすぎると、必要な配慮が伝わらないことがあります。
自分に必要なことは、具体的に整理しておきましょう。
3.求める配慮は現実的にする
企業側が対応しやすい内容になっているかも大切です。
「少しの工夫で対応できること」に言い換えると、伝わりやすくなります。
4.普段の訓練の中で整理しておく
いきなり書こうとしても難しいことがあります。
通所中の様子や、うまくいった支援方法を振り返ることで、自分に合う配慮が見えやすくなります。

まとめ
障害雇用における配慮事項は、
ただ「苦手なこと」を伝えるだけではなく、
どんな場面で困るのか
仕事にどんな影響があるのか
どのような配慮があれば働きやすいのか
を整理して伝えることが大切です。
応募書類や面接でうまく伝えられると、企業側も受け入れのイメージがしやすくなり、就職後の働きやすさにもつながります。
自分の特性を正しく知り、必要な配慮を具体的に言葉にしていくことは、安心して働き続けるための第一歩です。