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四ツ橋
💡障がい者の「長く働く」を支える!就労定着支援の重要ポイント
公開日:2025.11.13
更新日:2025.11.24

障がい者が一般企業で安定して長く働くことは、ご本人にとっても企業にとっても大きな目標です。しかし、就職後の環境の変化や、仕事・生活上の課題から離職に至るケースも少なくありません。その「長く働く」を支える鍵となるのが、就労定着支援です。
定着支援の成功に不可欠な、特に重要なポイントを3つご紹介します。

1. ご本人と企業の「相互理解」を深める橋渡し役
定着支援で最も重要な役割の一つは、障がいのあるご本人と企業の間に入り、相互理解を促進することです。
- ご本人への支援:
- 定期的な面談を通じて、仕事や職場の人間関係、体調、生活リズムなど、小さな悩みや不安を早期にキャッチし、一緒に解決策を考えます。
- 特に、体調管理や生活面での課題が仕事に影響しやすい方もいるため、必要に応じて医療機関や他の福祉サービスとの連携も図り、包括的にサポートします。
- 企業への支援:
- ご本人の障がい特性や、必要な合理的配慮について企業に正確に伝え、理解を促します。
- 企業が抱える雇用管理上の課題や疑問についても相談に乗り、具体的な助言や、職務内容・業務量の調整に関する提案を行います。
この「橋渡し」によって、ご本人が抱え込みがちな「言いにくいこと」を支援員が仲介し、企業側も適切な配慮方法を知ることで、ミスマッチを防ぎ、信頼関係の構築を助けます。
2. 職場内に「ナチュラルサポート」を育む
定着支援の最終的なゴールは、支援が終了した後もご本人が自立して働き続けられる環境、すなわち「ナチュラルサポート(NS)」を職場内に築くことです。
ナチュラルサポートとは、支援員のような専門職ではなく、職場の同僚や上司が日常業務の中で自然に提供するサポートのことです。
- 形成のステップ:
- 支援員が介入し、ご本人と企業をサポートする(最初の段階)。
- 企業側への理解促進研修などを通じ、同僚や上司が特性を理解し、自然な声かけやサポートができる環境を整える。
- ご本人が職場に慣れ、同僚との雑談が増え、困りごとを支援員を介さずに相談できる関係性が築かれる。
- ポイント:
- 同僚や上司が「支援者」としてではなく、「一緒に働く仲間」として関われるよう、過度な配慮を求めすぎないバランス感覚が重要です。
- 支援の頻度を段階的に減らしながら、ご本人と企業が自己解決できる力を育む視点が不可欠です。
3. 「多機関連携」による包括的なサポート体制
定着支援は、就労支援事業所(就労移行支援など)単独で行うものではありません。ご本人の生活基盤を支えるため、複数の関係機関との連携が不可欠です。
- 主な連携先:
- 医療機関: 体調の波がある方に対して、服薬管理や診察に関する情報共有。
- 地域生活を支える支援機関: 家族や住居、金銭管理など、日常生活の課題解決。
- 障害者職業・生活支援センター: 定着支援期間(最長3年6ヶ月)終了後の支援の引き継ぎ。
これらの関係機関と定期的なケース会議を開き、情報共有と役割分担を行うことで、ご本人を中心とした切れ目のないサポート体制が実現します。特に、個人情報の共有にはご本人の同意を必ず得るなど、適切な手続きを踏むことが求められます。
障がい者が自分らしく、安心して活躍できる職場環境を作るために、この3つのポイントを押さえたきめ細やかな定着支援が、今後ますます重要になっていきます。

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