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四ツ橋
💡障がいのある方の「こだわり」からの解放:生活を豊かにする3つのステップ
公開日:2025.12.11
更新日:2025.12.11

障がいのある方にとって、「こだわり」(特定の行動パターンや思考様式への固執)は、安心感をもたらす一方で、生活の幅を狭めたり、ストレスの原因になったりすることもあります。このブログでは、本人と周囲の方が協力して、こだわりを少しずつ手放し、より豊かな生活を送るための具体的なアプローチをご紹介します。

1. 「こだわり」を理解し、受け入れることから始める
こだわりからの解放を目指す第一歩は、そのこだわりが本人にとってどんな意味を持っているのかを理解し、否定せずに受け入れることです。
- 安心感の源泉であると知る: 多くのこだわりは、本人にとって予測可能なパターンを提供し、不安を軽減する役割を果たしています。無理に止めさせようとすると、かえって強い抵抗やパニックを引き起こすことがあります。
- 「なぜ」を観察する: どのような状況(時間、場所、人、感情)でこだわりが強く出るのかを記録し、トリガー(引き金)を特定します。
- 例: 疲れている時、予定が変わった時など。
⚠️ 注意点: こだわりを完全に「なくす」のではなく、「少し緩める」こと、「別の行動で代替する」ことを目標にします。
2. スモールステップでの「代替行動」を導入する
こだわりをすぐに手放すのは難しいので、小さな変化から試み、成功体験を積み重ねることが重要です。
- 代替行動の提案: こだわりを満たすのと同じくらいの満足感や安心感が得られる、より柔軟な行動や活動を提案します。
- 例: いつも同じ色の服にこだわる ⇒「今日はこの色の小物も身につけてみよう」と提案する。
- 例: 決まったルートにこだわる ⇒ 「今日は一駅だけ別の道を通ってみよう」と提案する。
- 「段階的な許可」を使う: こだわりのルールを少しだけ緩める条件を設定します。
- 例: 「この作業が終わったら、こだわりの行動を5分だけしてもいいよ」と時間を区切る。
- 視覚的な支援: 変更点や新しいルールを絵や文字で示し、視覚的に理解しやすくします。
3. 周囲のサポートと環境の調整
本人だけでなく、周囲のサポートが解放への鍵となります。
- 環境の調整: こだわりを引き起こす環境要因(騒音、強い光、予期せぬ変化など)を可能な限り取り除き、本人が落ち着ける状況を作ります。
- ポジティブな強化: こだわりを少しでも手放したり、代替行動を受け入れたりした時は、具体的に褒めることで、その行動を増やしていきます。
- 例: 「いつもと違うルートを歩けたね、すごい!」
- 専門家の活用: 行動分析(ABA)や認知行動療法など、専門的な知識を持つ支援者(療育士、心理士など)と連携し、より効果的なアプローチを計画します。
まとめ
こだわりからの解放は、焦らず、本人のペースを尊重しながら進める共同作業です。まずは「受け入れる」ことから始め、小さな成功を積み重ねることで、本人と周囲のストレスを減らし、生活の選択肢を広げることができます。

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