
就労選択支援事業所とは?2025年10月開始の新制度を認可事業所が実践解説
公開日:2026.01.27
更新日:2026.01.30

当事業所は、制度開始と同時に認可を受け、2025年10月より就労選択支援事業所として支援を開始しました。制度の概要だけでなく、実際に現場で行っている支援内容、利用者の方の変化、運営上の工夫や課題について、実践事業所の立場からご紹介します。
1.就労選択支援事業所とは
2025年10月から、新たな障害福祉サービスとして「就労選択支援」が運用されました。 就労選択支援事業所は、一般就労や就労移行支援、就労継続支援B型・A型事業所等へ進む前段階として、本人が自分に合った働き方や進路を整理・選択できるよう支援する事業所です。
2.就労選択支援制度の背景
新制度が創設された背景には、就労後のミスマッチや早期離職の多さがあります。
「働けるかどうか」ではなく、 「どのように働くと安定するのか」 「自分の特性をどう活かすのか」
を整理しないまま就労に進んでしまうケースが多く、結果として不調や離職につながってきました。
就労選択支援は、こうした課題に対し、本人主体の選択と納得感を重視する支援制度として位置づけられています。
3.当事業所が制度開始と同時に認可を受けて取り組む理由
当事業所では、これまでも就労移行支援を通じて、 「就労前の自己理解不足」が離職や不調につながる場面を多く見てきました。
だからこそ、就労選択支援は単なる新制度ではなく、 就労支援の質を根本から高めるために不可欠なプロセスだと考え、制度開始と同時に認可を受けて取り組んでいます。
4.就労選択支援事業所で実際に行っている支援内容
当事業所では、次のような支援を行っていますが、就労移行支援事業の時と同じように「信頼関係」をまずは築き、何でも相談してもらえるようになることを土台に置いています。
- 生活状況・体調・特性・価値観のアセスメント(BWAP2を活用)
- 過去の経験や失敗体験の整理、今感じている問題点
- 働く上での「譲れない条件」「苦手な環境」の言語化
- 体験利用や振り返りを通じた選択肢の比較
- 関係機関(相談支援事業所・ご家族・今までご利用されていた所・就労移行支援・A型・B型・企業等)などとの連携
支援者が答えを提示するのではなく、本人が自分の言葉で選択できるよう伴走する支援を基本としています。
5.利用者の方に起きている変化
就労選択支援を利用する中で、
- 「早く働かなければならない」という焦りが減る
- 自己理解が深まる
- 就労への不安が整理される
- 次のステップへの納得感が高まる
といった変化が見られています。最近利用していただい方ですと、一般就労は難しいかもしれないというお話でしたが、今後スモールステップを積み重ねた後には、一般就労も充分視野にいれていただけるのではないかと相談員の方と確認しあえた方もおられます。

6.運営してわかった難しさと工夫
就労選択支援では、支援者が進路を決めてしまわない関わり方が求められます。
- 答えを急がせない
- 評価や誘導をしすぎない
- 本人の言葉を丁寧に拾い直す
こうした姿勢を職員間で共有し、記録や支援計画にも反映させています。
7.就労選択支援事業所が向いている方
- 何の仕事が自分に向いているのかわからない方
- 自分に合う働き方が分からず不安を感じている方
- 就労に対する焦りやプレッシャーが強い方
- 支援を受けながら自分で進路を選びたい方
8.まとめ|就労選択支援は「遠回りに見えて一番の近道」
就労選択支援は、単に次のサービスや就職先を決めるための制度ではありません。
それは、「自分を知り、自分で選び、納得して働く」ための土台づくりの支援です。
当事業所では、
- 焦らせないこと
- 決めつけないこと
- 誘導しないこと
を大切にしながら、本人主体の選択を支える支援に取り組んでいます。
働くことに不安がある方も、迷いがある方も、
「選んでいい」「考えていい」「立ち止まっていい」
そんな場所として、就労選択支援事業所があることを知っていただければ幸いです。
※ 就労選択支援制度は基本的にお住まいの役所が管轄です。自治体により少しやり方が異なりますので、詳しくは役所に相談してみて下さい。
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